成績がよくなる心の使い方 その3
プラスの暗示を
奇跡を起こして合格だ 潜在意識をフル活用
テストや大事な行事の前夜に限って、ねむろうとすればするほど目がさえてくるというケースは、私たちの日常生活ではよくあることです。
それは、ねむろうとする努力は『顕在意識』によるもので、結果としてはその逆になっているわけです。
つまり、私たちのこうした行為を左右しているのは、実は『顕在意識』だけではないのです。
私たちの心には意識できない「かくれている心」すなわち『潜在意識』があり、それが日常の生活に大きく影響しています。
テスト前夜にねむれない原因は『潜在意識』が「ねむれる」ようになっていないところにあります。
『潜在意識』は過去の体験や智識の宝庫であり、私たちの行動を決定しています。
だから、「ぐっすりねむれる」、「集中して勉強ができる」、「あの高校に必ず合格できる」などのプラスの考え方や願いごとを『潜在意識』送りこんでやればいいのです。
そうすれば、『潜在意識』はそのことをやりとげるためにいろんな知恵をだし、キミの体はその願いごとをかなえる方向に自然に動いていきます。
その結果として、キミの願いがかなうのです。
だから、志望校合格を勝ちとるためには、このすごい力を持っている『潜在意識』にうまく動きかけることがカギだといってもいい過ぎではないと思います。
フランスの心理学者で『暗示法』の創始者である エミール・クーエは『顕在意識』と『潜在意識』について、20年間にわたって研究を続け、次のように結論しています。
1 『顕在意識』と『潜在意識』が反目する場合、勝つのはつねに『潜在意識』のほうで、例外はありえない。
2 『顕在意識』と『潜在意識』が相争う場合、『潜在意識』の力は、『顕在意識』の力の二乗に比例する。
3 『顕在意識』と『潜在意識』が同調している場合、そこから生ずるエネルギーは、両者の和によってではなく、積によってはかられる。
4 『潜在意識』は誘導可能である。
この四大原則からもわかるように、必要なのは、『顕在意識』よりも、悪い方に傾いてしまいがちな『潜在意識』を自分の思うように扱えるようになることに尽きます。
『潜在意識』の扉を開けて、プラスの暗示を与える方法を身につけ、それを毎日実行することがキミの希望達成へのカギとなります。
キミが志望校にどうしても合格したいと、強く願うことによって、集中して勉強ができるようになり、ぐんと成績をあげて合格を勝ちとることが可能になってきます。
また人から好かれ、信頼される指導力のある人になりたいと願うなら、そのようにもなれるのです。
人はみな心の底にすばらしい力を持っています。その力を十分にいかすことで「イメージ通りの自分」になることができるのだと信じてください。